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1軸ローリングのテクニック(中上級者向け)

※最終更新日 2019年10月21日

ローリングは1軸から」では、管理人のローリングに対する考えを掲載させて頂きましたが、3Dが肩のラインだけであったため「わかりにくい」という声をいただいたので、体の中に肩のラインを埋め込んだ3Dを作成致しました。これにより、もう少し詳しい解説が可能かなと感じたため1軸の利点をもう少し深く掘り下げたいと思います。

実際にはトップスイマーが泳いでいる時の肩は複雑な動きをしています。最初からそれを真似ようとしても力みが大きくなるので、まずはリラックスして大きなストロークができるようになる事が先決であると考え、肩が一直線に動いていると仮定して解説をさせて頂きたいと思います。

前面抵抗を減らす

まず、前からのアニメーションの「泳ぎの幅を表示」ボタンをクリックして9、21コマ目を見てください。前回も解説した通り2軸のアニメと1軸のアニメを比べると、前面の泳ぎの幅に違いがあります。この幅が1mmでも大きいとストロークの度にそれだけ抵抗を受ける事になります。理想の2軸では、体が浮いているので抵抗は小さくなりますが、スピードが遅いと体が沈むので抵抗が大きくなります。抵抗が大きくなればなるほど体を前に進めるために余計な力を使うので、疲労度は非常に高くなる事が分かると思います。

次に21コマ目を見てください。この時点で中級者のアニメはほぼ肩が水没してしまっています。以下の画像は中級者の泳ぎの21コマ目を上から見た画像ですが、進行方向に対してほぼ垂直になっているので最も前面抵抗を受ける形になってしまっています。そのまま2コマ目まで肩で水を前に押していくので更に余計な力を使います。(理想の1軸、2軸は前後に斜めになっているので前から見た泳ぎの幅が小さくなっています。)

なるべく、前から見た体の幅を小さくする事が前面抵抗を小さくするポイントになります。

次にキャッチ部分のテクニックについて見ていきましょう。