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水泳 クロール タッチターン <後編> 最も重要なタッチ

タッチターンがうまくなる為の練習方法<後編>では、タッチについて解説していきます。「ターンなのにタッチ?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、管理人としてはこれがタッチターンをする上で最も重要な動作だと考えています。

そこで今回は、
1. スピードを緩めないタッチ練習
2. 体を壁に押し付ける
の2点を「なぜそうしなければならないか」を含め解説していきたいと思います。

スピードを緩めないタッチ練習

ターンの際、よく見かけるのが壁に近づくにつれてスピードが遅くなってしまわれる方です。壁が近づいてくると、怖さがあるのはわかるのですが、ターンのポイントとして「壁に体を近づける」事が非常に重要で、楽に体を回すための重要な要素です。壁に近づくために以下のアニメーションのようなタッチの練習をしてみましょう。

タッチは、頭が壁に付きそうになるまで水平のままなるべく体を起こさないことが重要です。そうすることで、壁に最も速くたどり着くことができます。手を水面ギリギリの位置で壁にタッチすれば、トップスイマーと同じ位スピードが出ていたとしても頭を手の甲にぶつけられるので、壁に直接頭を打つことはありません。

実際に、管理人はゆっくり泳いでいる時などにわざと頭を手の甲にぶつけてからターンしたりします。ゆったりターンする際はできるだけ壁に近い方が回りやすいと感じているからです。

一般の方が勘違いしやすいのは、「ターンはタッチしたらすぐにするもの」という先入観です。確かに泳ぎの上手い人は素早くターンするのでそういうイメージを持ちやすいですが、初級者と上級者ではスピードが違うので、同じタイミングで手を突き放してしまうと、体が全く縮まっていないので素早く回転できません。

以下のアニメーションでは、一見同じタイミングで壁を押しているように見えますが、実際にはアニメーションBの方が2コマ程遅れて壁を押し始めています。時間で言えばたったの0.2秒ですが、そこで腕と足を最大限縮めて小さい円で回転する準備をしています。

対してアニメーションAは、9コマ目でタッチした後、13コマ目で壁を押し始めていますが、この時、壁を蹴るための足は遠く離れているので、壁に足を近づけるための時間が余計にかかってしまいます。

体を壁に押し付ける

いきなり話が変わりますが、もし丸い粘土を壁に叩きつけるとどうなるでしょう。粘土は潰れますよね。タッチで、ある程度のスピードがあれば、ただ手を壁に付けただで体が勝手に壁に押しつけられて行きますので、体の側面が壁にできるだけ近づくように練習します。

タッチをしたら頭が手の甲に当たる位まで近づけます。勢いで体が壁に近づいてきますが、うまく頭を上に逃してあげながら体側を壁に付けましょう。手が壁にタッチした時点で足をアニメーションのように引きつけるようにすると、それ程スピードがなくても体を壁に近づける事ができます。

これもみなさんの泳いでいる練習の中に取り入れることができると思います。もし500m泳がれる方であれば20回練習することができますね。

動作を繋げる

以上の練習ができるようになると、体の使い方が上手い方は前回の練習「横向きで沈めますか?」と合わせて、一連の動作を繋げていくだけなので、タッチターンができてしまうかもしれませんが、繋げて行く際にいくつか気をつけていただきたい部分があります。

ここまで体を壁に近づける練習をしてきましたが、実際のターンでは体が近づいている途中で壁を押し始めます。その方がスムーズに体を回転させることができるので、アニメーションを見ていただいてタイミングを覚えていただければと思います。

このアニメーションは、前回の練習「横向きで沈めますか?」のアニメーションを重ねたもので、18コマ目から壁を押す形になっています。ただ、必ずこのタイミングでないといけない訳ではないので、ご自分の最も回りやすい所を見つけていただければと思います。

また、もし「うまく繋げられない」場合でも焦らずに、以下のアニメーションのように一旦立ち止まって体勢を整えてからスタートするようにしていただければ、立ち止まっている時間を徐々に短くしていくだけでタッチターンができるようになります。

焦らず綺麗なフォームを作るには有効な手段ですので、少しずつタッチターンの動きに慣れて行っていただければと思います。

次回は完結編として実際の水中映像を掲載させていただく予定ですので、次回までに体を壁に寄せて行けるよう練習していただければと思います。

Youtubeでも解説させていただいております。