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Swimming.jp クロール Technique

クロール フィニッシュとストローク数

※最終更新日 2023年5月21日

ストローク数

皆さんは25mを泳ぐ時に何ストロークするでしょうか。片手を1ストロークとして管理人はクロールなら11ストロークで泳ぐ事が多いです。これは無理にグライドを伸ばすのではなく、適度にストレッチするような感覚で楽に泳いでいる時の数になります。ただ、スタート・ターンで4回ドルフィンを打ってから浮き上がるので、実際には15〜16mしか泳いでいません。汗

ストローク数が少ないということは、1ストロークで進む距離が大きいという事になりますが、腕が動いている時間は初級者も上級者もそれほど大きくは変わらないので、「前に手を伸ばしているグライド時間が長い」という事になり、いわゆるキャッチアップ気味の泳ぎであるという事です。

楽に泳げない人は速く泳げない

管理人はクロールを楽に50mを45秒程度のラップタイムで泳いでいる訳ですが、速く泳ぐと練習中でも30秒を切ることができます。つまり15秒程度縮まる訳です。

逆に50mを1分でへとへとになってしまう人というのは、どんなに頑張っても55秒程度のタイムが出ません。大体そういう方の泳ぎはアニメーションCに近い場合が多く、ずっと腕が動いていますし最初から最後まで体に力が入っているので、すぐに疲れてしまいます。

 

最近、娘の飛び込み練習に行った際、久しぶりに長水路のプールで最後の方にバタフライで100mを2本やってみたのですが、1本目1分35秒、2本目1分38秒(間の休みは20秒)で楽に泳ぐ事ができました。コロナ禍で全く泳いでおらず体重が6kgも増えたにも関わらずです。

バタフライは皆さんもお分かりだと思いますが、25mでも両腕を上げ続けるのがキツいと思われている方が多いと思います。そんな泳ぎでもスカーリングやストロークの加速するタイミングを合わせる事ができれば楽に泳げます。つまり、ほとんど力を使っていない訳です。別な言い方をすれば「力んでいない」ので腕が前に伸びやすく、グライド動作を長く保てます。

上級者は、何千メートル泳いでも腕を前後に伸ばす事ができます。この「前後に伸ばす」という動作が非常に難しい訳ですが、なぜ難しいかというと人間は日常生活でバンザイの状態でいることはないので、この動作自体に慣れておらず、初級者〜中級者の方はここでつまづいてしまいます。

腕を伸ばす練習とは?

これを克服するには「泳ぎ続けるしかない」のですが、25mを泳いで疲れが取れてからスタートという練習を繰り返しているだけではなかなかグライドを維持する泳ぎを習得できません。特に大人の場合は筋肉が硬くなっていますから、子供のようにはいかない訳です。

管理人も今では4000m泳ぎ続けてもグライドで手が前に伸びますが、長距離を泳ぎ始めた頃はすぐに前腕や肩周りが疲れてしまっていました。

この頃は「肘が多少曲がってもいいから、できるだけ長く持続できる力で、とにかく伸ばせるところまで伸ばそう。」という意識を持ち続けて練習していましたが、続けて泳ぐことができず400mに区切って泳いでいました。

管理人は4000mでしたが、目標が1000mであれば100mを10回、500mであれば50mを10回、250mであれば25を10回など、ご自身の目標に合わせて練習していただければと思います。

ここで、必要となってくるのは呼吸です。苦しくなってしまうと、腕が疲れた時に二重苦になってしまうので、この時点で楽にゆったり泳げるようになっていないといけません。とはいっても腕は疲れる訳ですから、全く息切れしない訳ではありませんでした。(肩で息をする程ではありません。)それを半年程(管理人の場合週1回の練習を)続けていると、段々と楽にグライドを維持できるような筋力がついてきます。

呼吸については「楽に泳ぐための息継ぎの形」「楽に泳ぐための息継ぎの量」「楽に泳ぐための呼吸のタイミング」をご覧いただいて、まず肺にしっかりと空気を溜めて呼吸が楽にできるようになりましょう。

先程もお話しした通り、大人の場合は筋肉が硬くなっていますから、子供のように短期間での習得はなかなかできません。ストロークよりも疲労が大きい練習になりますが、「腕を伸ばして疲れる事は悪いことではない」と割り切って継続していくことが大切になってきます。

グライドが長くなると体が反らないようにくの字を意識する事も重要になりますが、「そこまで意識できない!」という方は「タッチは姿勢練習として最適」をご覧いただいて、最後のタッチで腰を上げる意識を持って練習していきましょう!

Youtubeでも解説させていただいております。