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Swimming.jp Butterfly Technique

バタフライ トップスイマーのうねりとボディーポジション

前回に続き、日本女子トップアスリート(以下アスリート)の泳ぎを解説していきたいと思います。今回はうねりとボディーポジションについてです。

うねりを足の指先まで伝える

よく「上半身からうねる」というテクニックを聞くことがあると思いますが、なぜそれがいいのでしょうか。

以下の横からのアニメーションに、上半身で作られたうねりの伝わり方を赤のラインで表しています。14コマ目から上半身で作られたうねりが綺麗に足先まで流れているのがわかると思います。膝の部分は関節が動きを制限しているので山なりにはなっていませんが見事にうねりが伝わって行きます。このうねりは何かに似ていると思いませんか?

 

皆さんは運動会の綱引きの綱の中心を調整する時にムチのようにうねりを加えるのを見たことがあると思います。縄跳びの縄でも同様ですが、うねりを加えた時にそのうねりは遠くまで勝手に伝わって行きますが、そのうねりをトップアスリートは利用しています。

実はこのうねりが使えるようになるとキックを頑張らなくても強いキックが打ててしまいます。今後バサロスタートやドルフィンキックのスタートテクニックで解説する予定ですが、簡単に解説すると「1キック目でしっかりとうねりを作って、2キック目からはその流れに乗ってうねりを作り続けている」ので、トップアスリートは最も筋肉量の多い足をなるべく使わずにエネルギー消費を抑えているわけです。

ストロークも無理に後ろに押しすぎると無駄になるように、キックでも同じ事が言えるわけで、最も進む力加減を10とするならば、足だけで10の力を使うより、足5+うねり5で同じ距離を進めれば半分の力で良くなるわけです。

管理人はまだ肩が固くスピードを出す泳ぎの中ではこのうねりをうまく使えていないのですが、「2000mバタフライ」のターン後のドルフィンキックを最後まで4回打って浮き上がって来ています。これは、キックで楽に進めているので、水中で苦しくならないのだと考えています。

体の使い方とボディーポジション

このアスリートが出演したTV番組でも「できるだけフラットなイメージで泳いでいる。」と言っているように、体の上下動をなるべく抑えるような泳ぎを目指しています。ただ、上記アニメーションの1コマ目を見るとお分かりになると思いますが、肩が非常に柔らかいため肩の位置よりも手の位置が水面に近くなっています。

つまり、以下の画像Aのような方が(管理人もそうですが)トップアスリートの泳ぎを目指そうとするならば、まずは肩を柔らかくしなければ同じ泳ぎはできません。

ストロークの長さも以下のアニメーションのように変わってくるので同じスピードを出す事もストロークのタイミングも合いません。画像を重ねてみるとストロークの長さの違いが一目瞭然ですね。

フィニッシュ時には高いボディーポジションを維持していますが、泳速が速い(25mを12秒程度)事でモーターボートのような浮力が働き、フィニッシュから入水までの時間が速いので、高いボディーポジションを維持しています。逆に言うと、泳速が遅い状態で手を前に水面を引きずってリカバリーしてしまうと、手を前に戻す時間がかかって体も沈んでしまうので、うねりを作り出す事もできなくなってしまいます。

理想の泳ぎに近づくためには

以上の事から、ストローク以外でバタフライを綺麗に速く泳ぐための必要条件は以下の通りです。

・肩関節を柔らかくする。
・うねりを作り出して足先までうねりを伝える。
・フィニッシュ時にボディーポジションが最も高くなるようにする。
・ボディーポジションを高く維持するためにリカバリーを速くする。(フィニッシュの勢いをうまく使う)

肩関節の固い方はまず以下の「おすすめ記事」を参考に、これらを1つ1つクリアしながら理想の泳ぎを目指していきましょう!ストロークについては「バタフライ トップスイマーの泳ぎ方」にて解説しています。

Youtubeでも解説させていただいております。

 

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