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水泳 子供に1年で4泳法を「綺麗」に泳がせる方法

※最終更新日 2022年12月26日

公営プールを利用して水泳好きにする

スイミングスクールに入れば、確かに泳ぎをしっかりと教えてもらえるのですが技術指導に終始してしまいます。その影響で意外にも水の中で自由に動き回れない子供は多いんです。(遊んでばかりいたら苦情が入ってしまいますので。)

水の中で自由に動き回れない原因として「全身に力が入りすぎてしまう。」という事が挙げられます。その改善策は

公営プールで遊ばせる!

ただそれだけです。しかも、それほど多く連れて行く必要はなく1ヶ月に1度程度で十分です。スイミングで教わった遊びを自らやろうとするので、特に何もする必要はありません。強いて言うならば、抱っこしてみたり、潜れるなら水中でじゃんけんなどをして遊びましょう。

小さい子なら抱っこして歩くだけで十分です。抱っこしていると、勝手にどこかから水が飛んできて顔にかかります。その時にパパママが抱っこしている事で安心感が増し、水に対する恐怖感、プールという大きい水の空間にも少しずつ慣れていきます。

つまり、公営プールで遊ばせるだけで「力が抜ける(泳ぎが上手くなる下地ができる)」「スキンシップが取れる」「プールが大好きになる」という一石三鳥の効果が期待できます。これで「パパ、ママとまたプールに行きたい!」と言わせる事ができればそれだけで泳ぎを覚える期間は一気に短くなります。

尚、力が入りすぎているとはどういう事なのかですが、陸上で「走る時にずっと全身に力が入り続けている状態」と言えばいいでしょうか。プールから帰ってくると疲れきって寝てしまうという時はこれが原因です。つまりこういう時は

子供はとても頑張っている証拠です!

管理人の娘は2019年の夏休みに1日にプールに3回(午前午後学校のプールで遊び、夕方からスイミングスクール)入っても夜なかなか寝ないので早く寝るように促さなければなりませんでした。しかも、その次の日もプールに行くという事を繰り返していましたから、水の中で完全に脱力出来ている状態なのだと思います。

そんな娘はスイミングに週3回通っていましたが、それでも「プールに連れてって」と頻繁に言いましたし、2〜3日行けないと「やっと明日スイミングだ!」と指折り数えてプールに行ける日を待っていました。笑

結局、プールに行く事がきつくなる原因は「力むから疲れる。上手く泳げない。疲れるのが嫌だきつい。」というのが大きい一要因になっていると感じます。スイミングスクールで子供達を観覧席から見ていると、「あそこを直せば綺麗な泳ぎになるのになぁ。」という子供が非常に非常に多いのです。(子供によって力んでいる場所にも違いがあります。)

「力まずに泳ぐ事」ができるようになれば、力を使わないわけですから綺麗に泳げるだけでなく一気に泳げる距離も増えていきますので、以下のように水の中で体を自由にねじったり、立ち上がる時にフラフラとしないようになりましょう。

力みと泳ぎの相関グラフ

このグラフの右側に行けば行くほどいい状態という事になります。また、グラフがクロスする場所に注目してください。以下で解説する体力、泳力共に一気に伸びる転換点になります。

公営プールで泳ぎを教え始めるタイミング

大抵のスイミングではクロールから順に指導し始めますので、手を回し始めたら教え始めてもいい頃です。ただ、この時期はまだまだ遊ばせておきたい時期で、遊んでいるほうが体力もつきますから、1時間プールに入っているなら合間に5〜10分程度で「ちょっとだけ練習しよう。」という程度にしておきましょう。

スイミングに通い始めたら、コーチからどんな指摘があったかを子供に聞く癖をつけておきましょう。それを公営プールで復習しますが、1日にやるのは1課題で、直近に指摘されたことを行ないましょう。(注意点が複数あると子供は混乱しますし、逆にフォームが崩れる可能性もあります。)

何も指摘がなければ、クロールで重要なのは腕を車輪のように大きな円を描くように真っ直ぐ回す事だけです。以下のような大きい手の回しができるようにして行きましょう。(今後、各種目の上達過程と指導方法を種目別にして行きたいと思っていますので、それまでたくさん遊ばせてください!)

教え始めるにあたって一番やってはいけないのは

無理やり教え込む事

です。焦らなくても絶対に上手く泳げるようになるので、子供が水泳を好きになるにはどうしたらいいのかを一番に考えていただければと思います。

呼吸ができるようになったら

クロールの横呼吸ができるようになって「プールに連れてって」と言われるならば、「ちゃんと練習するならいいよ。」と言い聞かせましょう。この時もほぼ遊びの時間でいいと思います。綺麗に泳ぐ事を考えさせる時間を1時間中5〜10分しっかり作る事ができれば、遊んでいる時にクロールを泳いでくれます。

ここで、水の中で自由に遊びまわれるようになっていれば、呼吸ができるだけで25m泳げてしまったりします。ただ、まだ泳ぎが雑だったりするので、「しっかり大きく手を回すこと」、腰が反らないように「お腹に力を入れること」この2点ができるようにして行きましょう。

2種目以上できるようになったら

綺麗に泳ぐ事ができるようなってきたら(←これ重要です)「20分遊んだら10分練習するなら。」と約束してからプールに向かいます。ここまでくると、1時間で300〜500mほど泳げるようになりますので、スイミングでクロールや背泳ぎの練習が楽々できるようになります。

娘は背泳ぎで力んで呼吸がうまくできずすぐに疲れてしまっていたので、この時期はクロールと平泳ぎをたくさん泳がせました。(2019年4月〜)泳げるようになった事が嬉しいのかどんどん泳ぎますので、こういう時にたくさん泳がせ、頑張って泳いでいる時は褒めてあげましょう。次もたくさん泳いでくれます。笑

ここからは子供の顔色を見ながら、泳ぎたい雰囲気が出ている時にはたくさん泳がせて、やる気がなさそうな時にはバタフライに繋げるイルカ飛びや平泳ぎのスタート(ひと掻きひと蹴り)、前回りなど無理やりではなく、楽しくできることを重ねて行きました。

たまに練習を嫌がる時ももちろんありましたが、もともと遊びの時間が長いので「約束を守れないなら次からプール来ないよ。」と言えば効果てきめんです。笑

公営プールに通った頻度

2018年4月〜12月 1〜2ヶ月に1回。
2019年1月〜3月 3ヶ月で6回
2019年4月 5回
2019年5月 3回
2019年6月 5回
2019年7月 4回
2019年8月 2回

4月から7月まで17回通っていますが、この部分がとても大切でまさにここがグラフでの転換点です。できるようになった喜びが大きいので、たくさん泳いでくれるこの時期を逃さずに練習すると一気に泳げるようになります。たくさん泳ぐ事で

必要のない力が削ぎ落とされて楽に泳ぐ事ができるようになります。

娘は2019年8月のテストで無事にクロール10mのテストを合格してきましたが、その後の第一声は「やっとスイミングで25m泳げる!!」でした。笑

これからは全ての種目を25m単位で練習するので、娘のように感じていないと相当頑張らなければならないような状態だと思います。進級して行くと当然泳ぐ距離も長くなりますから、それまでに楽に泳げる感覚を身につけておくと、スイミングの練習にもついていくことが楽になります。

子供の人生のたった半年間だけ、月4回程度一緒にプールに連れていくだけでこれだけの効果が出ます。子供とのコニュニケーションの場にもなりますし、約束を守るなど私生活での成長も見ることができるので、ぜひプールに連れて行きましょう!