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 プールの使い方の提案

プールの使い方の提案

今まで一般的に行われてきた多人数に対して指導では「プライベートレッスンの口コミ」にもあるように上達に時間がかかり過ぎてしまいます。また1時間のプラベートレッスンでは、4種目泳ぐ事ができればいいのですが、1種目では間延びします。そして、これまでの経験上、一度に複数の課題を受講者に課す事はキャパシティーオーバーとなる事が多く、指導効率に欠けると考えています。

そこで提案ですが、フリーコースにて定額の月額料金をいただき、1or2コースをプラベートレッスン専用コースとし、1コースにコーチ2人と受講者2人程のレッスンを有料(別料金)にて20分1コマで実施してみてはいかがでしょうか。(実質指導15分、入れ替え5分として)課題を1つに絞り、それを次回のレッスンまで気をつけ続けて頂きます。

1つの課題を続けなければならない理由は「泳法上達のコツ」をご覧ください。

1時間で1コース最大6人が指導でき、時間が短いので低額でのレッスンが可能です。また、同じレベルの方を同じ時間帯に指導する事で人数も1コース4名ほどまで増やす事は可能であると考えます。経験上、1コーチで2〜3名の指導でもプラベートレッスンの質を保つ事は可能です。

人気のコーチは料金設定を高くすることで、コーチとしてのレベルも生徒さんにわかりやすくなりますし、何より受講者の上達速度が速くなる事で、人間が最も認識しやすい「視覚(フォーム)」でプラベートレッスンの可能性を訴求する事ができます。

指導状況の改善

現在の指導は、マニュアル化されたものが一般的ですが、多人数を教える上ではとても理にかなった方法ではあると思います。それにプラスして個人指導をおこなえる環境を構築していただきたいです。

人はそれぞれに癖を持っています。「これが直れば綺麗に泳げる」という子供・大人が本当に多いです。そういう方向けにも上記のような短時間でのプライベートレッスンは有効です。例えばそれをコーチ自身が覚えていて、集団指導中にも一言アドバイスできる環境があれば必ず泳ぎの綺麗さに差が付きます。差が付く事で「私も受けてみよう」「受けさせてみよう」という思いや、良い口コミも増えていくのではないでしょうか。

実際にスイミングに通っている自分の子供を月1〜2回程度プールに連れて行き、「これが直れば・・・」の場所を気を付けるように教えているので、まだ一度しかテストで落ちた事がありませんし、かなり綺麗に泳げるようになっています。ちなみにこの時は8割が遊びで、水の中で自由に動き回れる事を最も重要視していて、合間に軽く泳ぎの練習をする程度です。

私がスイミングスクールで教えていた20代前半、「この人(子)の泳ぎは綺麗だな。」と思った方はごく稀で、未だにプールに通っていてもその状態が続いており、プールに入って突然ダッシュし始める人を良く見かける所も非常に残念なところでもあります。

極端ですが、もし「国民の半数が楽に綺麗に泳げる」ようになれば(現段階ではありえない話ですが)、泳げる事が「当たり前」になり、大人になってからも「水泳をする事に躊躇する事がなくなる」ような状況が作られていくのかもしれません。

大人がプールにいかない理由に「髪が濡れるから」とか「水着になりたくない」などの理由がありますが、髪が濡れるといっても皆さんお風呂に入って髪を洗うわけで、陸上でスポーツをすれば汗もかきます。逆に水泳はスポーツクラブなどでそのままお風呂に入って帰れるという利点もありますし、他のスポーツより洗濯物も少なくて済みます。ディズニーランドは開業当時トイレの綺麗さも売りにしていたように、清潔感のあるお風呂やシャワーがある事がリピートの目的にもなると思いますし、水着になりたくないというのも、水泳が健康的なスポーツである事は周知の事実なので、綺麗に泳げてプールに行く環境が子供の頃から整っていれば、このような理由はなくなるのかもしれません。

水泳関係者が力を合わせれば、まだまだ水泳の魅力を引き出して行けるのではないかとSwimming.jpは考えています。