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平泳ぎのドリル 体重移動と高いボディポジション

※最終更新日 2020年3月2日

平泳ぎのドリル 体重移動と高いボディポジション

今回は平泳ぎの体重移動と高いボディーポジションを習得するためのドリルを2つ紹介したいと思います。といっても皆さんもよく知っているドリルで、泳力によって気をつけるポイントがそれぞれ違ってきますが初級者から上級者まで行なえるものです。

ドルブレ

以下のアニメーションは「ドルブレ」と言われるもので、キックはドルフィンでストロークは平泳ぎというドリルになります。

 

「B」が理想のドルブレになるのですが、アニメーション右上の「1」ボタンを押しておしていただくと「A」は体が反ってしまっています。実は泳がれている方の9割は「A」の泳ぎ方をされています。(管理人による見た目での割合です。)うねりというのが以下の図のように波型であると頭にすり込まれてしまっているのが原因でして、このまま体を持ち上げると腰に負担がかかってしまいます。

また、「A」は体を反ったまま体を持ち上げるので「12」ボタンを押していただくとわかる通り手の位置は同じであるにも関わらず腰の位置に差が出てくるのがわかると思います。体も立ってしまっているので抵抗も大きくなってしまっています。

次に「6」のボタンをクリックしてみてください。「A」の腰の位置がかなり低く、もしこの位置から体全体を持ち上げようとすると、お尻と太ももの裏側に水の抵抗を受けるので大根を引き抜くように体が縦に持ち上がりやすくなってしまいます。対して「B」は水面に近い位置にあるため抵抗もなく、かつ、体がくの字になっているので、体幹に力が入りやすく体全体を楽に持ち上げやすくなります。

以下は管理人のバタフライ映像ですが、ストロークが始まると同時に腰が浮いて体がくの字になっているのが分かると思います。(上半身が水平に近くなります。)これによって楽に体を持ち上げる事ができ、バタフライを2000mを続けて泳ぐ事ができる一つのポイントになっていると考えています。平泳ぎであれば確実にもっと楽に体を持ち上げる事ができます。

ただ、Bのように泳ぐためにはある程度のスピードが必要なのでいきなりは難しいかもしれません。その場合には、まず理想のアニメーションを何度も見ながらタイミングを合わせて体重移動をうまくできるようにしていきましょう。以下は管理人がドルブレを行なう時のイメージです。

 

私も元々はアニメ「A」のように腰が反った泳ぎをしていたので、なるべく体をくの字にするようにキックを蹴りおろした足をそのままの状態で維持するイメージを持って泳いでいますが、それでも勝手に足が浮いてきてしまいます。

キックを無理やりおろしたままにするのではなくストレッチするような伸びを感じながら行なうと、自然に腹筋にも力が入るので体幹を引き締めながらストロークすることができ、体全体を持ち上げる意識も自然に行ないやすくなります。

気をつけるポイント

・初級者の方

まずうねりのタイミングをアニメーションのように合わせて体重移動がうまくできるように練習しましょう。ある程度うねりを大きくして体重移動ができるようになればスピードもだんだんと上がっていきます。反り腰の癖があるとアニメーション「A」のように足が水面から出てしまいます。キックをした後は足を跳ね上げないように足の動きを抑えましょう。ただし、深く潜れない方はこの足の跳ね上げで潜る事ができるので、スピードが付いてから足が出ないように気をつけて行きましょう。

・中上級者の方

キックを打ち下ろしたままにして体全体を持ち上げ、楽にストロークできるようになったらなるべく体を起こさずにストロークする練習をしていきましょう。(ただ、上半身は12コマ目の位置を維持できるようにします。)特に大会などに出られている方は重心を前に置けば置くほどボディーポジションが高くなり抵抗を少なくできる利点があります。ストロークの力が必要になりますが、プルの強化にもつながります。

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