彼女の泳ぎは一言でいうと、オーソドックスなバタフライです。綺麗に泳ぐことが目標の方にもとても参考になる部分が多くありますので解説をしていきます。

1. S字ストローク
2. リカバリーの柔らかさ
3. うねりは大きく
4. 頭の動き

<1. S字ストローク>

現在は短距離選手などはストレートプルが主流ですが、彼女のストロークは入水の幅が広く、時計で言うと11時5分(もしかするとこれより広い?)の位置に入水しています。入水後は更に外側にスイープをし、5コマ目からみぞおちに向かってストロークしていく、典型的なS時ストロークです。

女性ならではの揚力の恩恵を最大限に受けるようなストロークですので、パワーのない方に最も参考になります。ストロークは単純で無駄がないので、綺麗に泳ぐためのイメージはとてもしやすいと思います。アニメーションでストロークの形(軌跡)を覚えましょう。

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<2. リカバリーの柔らかさ>

女性は男性よりも柔軟性が高いですが、バタフライにおいてはリカバリーでその差が大きくでます。男性が13コマのように腕を振り上げてしまうと肩を痛めやすいので、12コマ目の腕が曲がった状態から横に抜くようにリカバリーする事で肩への負担を軽くする事ができます。

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<3. うねりは大きく>

ピッチが速く軽く飛ぶような泳ぎをしていますが、皆さんが綺麗に泳ぐ事を考えれば、もっと下へのうねりを大きくしてピッチを(10fps程度に)遅くしたいところです。水中から浮力を利用して浮き上がり、水面ギリギリからストロークを開始する事で体を持ち上げやすくする効果があります。「ゆったり綺麗に泳ぐバタフライ(スマホ版)(PC版)」で解説した呼吸のタイミングにも気をつけましょう!

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<4. 頭の動き>

「ゆったり綺麗に泳ぐバタフライ」の「3.うねりの調整」でも解説しましたが、バタフライのうねりは頭でナビゲーションします。24コマ目のように呼吸をしない時にでも一度前方を見る事で呼吸した時と同じうねりの幅を実現しています。(呼吸時よりうねりが大きくなっても小さくなってもリズムが崩れます。)意外に見落としがちな動きですので気をつけましょう。

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