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水泳での呼吸の仕方

皆さんは4泳法を泳がれる時、どんな呼吸をされていますか?泳ぐ以前に水泳では、どんな風に呼吸しているのかを考えてみましょう。

呼吸には腹式(ふくしき)呼吸と胸式(きょうしき)呼吸がありますが水泳の呼吸法は特殊です。なぜ特殊になるんでしょうか。

腹式呼吸と胸式呼吸

以下の3Dは腹式呼吸と胸式呼吸の違いを表しています。簡単に説明すると、腹式呼吸は横隔膜が動きますが、胸式呼吸では横隔膜はほぼ動きません。(アニメーションの胸式呼吸は解説用にわかりやすいよう動きを大きくしています。通常は浅い呼吸のため、ここまで大きく体は動きません。)

水泳の呼吸

水泳の呼吸法はどちらかというと、腹式呼吸にはなるのですが、陸上でのそれとは少し違っています。

陸上では胸式でも腹式でもそうですが、胸が膨らんだりしぼんだりします。この動きを水中で行うと「水圧」の影響で疲労してしまいます。一度、お風呂に浸かって腹式呼吸をおこなってみてください。すぐに苦しくなる(疲れる)事がわかると思います。

ではどうするか。泳ぎはじめに息を大きく吸った時の胸の形を(パンパンな状態のまま)維持します。胸の形を維持する事で無条件で腹式呼吸が出来るようになります。慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、水圧に影響する事なく呼吸を行う事ができるようになりますので、まずは水中ウォーキングから取り入れておこなってみましょう。

※左は陸上での腹式呼吸で胸が膨らんだりしぼんだりしています。対して水泳の呼吸では胸が大きく膨らんだまま横隔膜の動きだけで呼吸をしています。

水泳選手が胸板が厚い訳

これは余談ですが、水泳選手はどうして胸板が厚いんでしょうか。それは上記のような呼吸法が少なからず影響していると思います。選手はだいたい週6回6000m〜10000mを普通に練習します。それを体が発達する時期に長い間おこなえば、必然的に大きくなりますよね。(ただし、これは実証されたものではなく、管理人の妄想です。笑)

ただ、一般の方がこの呼吸法をおこなうことでは胸板は厚くはならないと考えています。よく「筋トレをするとムキムキになってしまうからしたくない。」と言う方がいますが、「ムキムキになるためにはどれくらいトレーニングをしなければならないかを知らない」からそう言う訳で、相当ストイックな方でなければかなり難しいです。

腹式呼吸の効果として、副交感神経を優位に働かせ、ホルモン(ストレスを癒やすセロトニン)の分泌・免疫機能の働きをよくする事が知られています。日常生活で気持ちが焦っているときやイライラしている時は、 無意識のうちに呼吸が浅くなってしまっています。こうなると血管の酸素が不足し、脳内が酸欠状態になって余計にミスをしたり、思考がうまく進まなくなったりと悪循環に陥ります。脳内の細胞は、筋肉にくらべて20倍の酸素を摂取する必要があり、酸素不足のダメージが大きくなりますので、腹式呼吸をおこなって基礎代謝力をあげていきましょう。